1994年11月21日
報知新聞記事
極道が賛美歌!?
悔い改めた元暴力団員5人衆

 

 聖書に出合い、熱心なキリスト教徒となった日本の元暴力現員5人がこのほど、米ロ サンゼルスの日系教会で破天荒なフェスティバルを開いて信者らを驚かせた。

 入れ墨を 見せながら賛美歌を歌うパフォーマンスを見せるもので、彼ら11月初めから米西海岸 の教会を中心に布教活動を展開しており、各地で反響を呼んでいる。 ロスの教会で  ロサンゼルスのリトル東京にある教会で開かれた、その名も「極道ゴスペル・フェス ティバル」には、日本人の信者ら締200人が詰め掛けたという。

 まずアーサー・ホーランド技師(43)=日本名・岡田正之さん=が「イエスさまは落 ちこぼれを大切にされた」と日本語であいさつ。読いて、「電話の応対が悪いと視分に しかられ、指をつめた人もいる。みなさんも気を付けて」などとユーモアたっぷりに壇上の元暴力団員5人を紹介し、会場は爆笑に包まれた。

 信者もハモる
  同フェスティバルでは「ピストルを撃ち、日本刀で切りつけたこともある。抗争に心 底疲れ果てた」「覚せい剤におぼれる生活だったが、人にもらった聖書で足を洗うこと ができた」との生々しい半生と信仰体験の告白も、そろって上着を脱ぎ、入れ墨を″披露″ しながら賛美歌を歌う5人の姿に、参加者も思わず立ち上がり唱和していた。

 気分がいい!!
 米海兵隊員の父と日本人の母を持つ、大阪市生まれのホーランド牧師は「日系人や日 本人の通う教会には特別な思い入れがあり、力になればと考えた。日本人が持っている インテリ中心の硬いキリスト教イメージを変えていきたい」と意気込む。また最年長の庭園業、高原芳郎さん(54)も「米国は初めてだが、若い留学生が熱心に話を聞いてくれ、気分がいい」と目を輝かせている。

 5人は信者の家にホームステイしながら、今月初めのカナダ・バンクーバーを手始めに、米国のシアトル、サンフランシスコなどを回り、ホノルルを最後に来月初め帰国する予定だ。(国際電話、共同)